封印された大東亜戦争、八紘一宇という言葉が持つ本来の意味とは？

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封印された言葉

終戦後GHQに禁止された言葉があります。代表的なものは、大東亜戦争という言葉と、八紘一宇があります。

大東亜戦争は太平洋戦争、もしくわ第二次世界大戦という呼び方となり、八紘一宇については聞いたことも無いという日本人も多いでしょう。大東亜戦争とは一体何でしょうか。それは日本が掲げた、大東亜共栄圏構想に基づいた戦争と考えたら良いでしょう。

分割されたアジア

アジア諸国はインドを皮切りに何百年という単位で、西洋の植民地に次々となって行きました。これらを侵略していた国は主に西洋の海洋国家である、イギリス、フランス、オランダ、ポルトガル、スペインです。実のところ、アジア各国の中で、ただの一つの国もこれに抵抗することもできず、国を明け渡していきました。ついには広大なアジア地域はほぼすべて、西洋の植民地となり、大国と呼ばれた中国も、アヘン戦争、アロー戦争を経て、次々と主要都市が租借され、分割統治のような状態となりました。

スエズ運河の開通は、これまでアフリカの最南端を経由してアジアに至っていた航路が大幅に短縮され、アジア分割が加速することは明らかでした。

植民地政策に後れを取ったロシア

ヨーロッパにおいてロシアは植民地政策に遅れを取っていました。ロシアの沿岸部は冬になると凍ってしまうため、航海ができません。仮に航海ができる季節であっても、現在のデンマーク、スウェーデン間の狭い海峡を通過して北海に出た後、イギリス海峡を通過することになります。大西洋に出るのも他国の影響を受ける事となり、アメリカ大陸への植民地政策についてもロシアが取得できたのはアラスカなど一部の地域でした。

ロシアは陸路から侵略

ロシアは陸路からアジアを植民地化する計画を立てました。これがシベリア鉄道です。この鉄道を使って兵士や武器を送り、北東アジアを植民地化し、手に入れた物資をサンクトペテルブルクに運ぶためです。この植民地インフラの完成は、北東アジアの植民地政策が加速することは目に見えていました。シベリア鉄道は1904年に開通するのですが、それに合わせて当時最強の艦隊と言われたバルチック艦隊が、シベリア鉄道の終着駅である、ウラジオストクに向かっているという情報が入りました。

バルチック艦隊の入港

ウラジオストクで、物資の供給を受ける事が可能となったバルチック艦隊は、何をしようとしていたのでしょうか。中国？朝鮮？もちろんそれらの地域を手に入れるのは当然ですが、大陸であれば陸路の作戦となりますよね、陸路に艦隊が必要でしょうか。つまりそれらの船は日本を制圧する目的であることは明らかです。このバルチック艦隊が、ウラジオストクに入港する前に、日本海にて撃沈させたのが、日露戦争であり、日本海海戦です。結果的に日本の勝利となり、ロシアの計画は大きく後退することになります。日露戦争は1904年から1905年であり、この戦争中にシベリア鉄道は完成しています。

勝利を続けた日本

日本人の中でも、日本が無謀な戦争をしたという人が多いです。果たして無謀でしょうか。現に日本は、東南アジア地域など、イギリス、フランス、オランダなど欧州に全て勝利しています。無謀であったとするならば、アメリカとの開戦がそういえるでしょう。次に、日本がアジアを侵略したという人々が居ます。それではどこを侵略したのか考えてみましょう。中国から西のアジア地域で独立国家であったのはタイのみです。つまり日本が侵略したとするアジア各国は、自治運営していたという意味で当時既にアジアに存在しません。それらは西洋の植民地であり、日本はイギリスに侵攻した、オランダに侵攻したということになるでしょう。敢えて言うならば、中国については日中戦争を侵略と考えるならば、アジア諸国に対しては中国に侵略したという言い方はできるでしょう。

世界は分割されていた

それでは何故日本がアジア諸国を侵略したという話になっているのでしょうか。それが大東亜戦争という言葉が禁止された理由でしょう。当時世界は欧州の海洋国家によって全て分割されようとしていました。アメリカ大陸は全て植民地です。オーストラリアはどうでしょうか。アフリカ大陸はどうでしょうか。これら全てを欧州の海洋国家が手に入れて行きます。アジアだけは違う？そんな訳が無いでしょう。日本はこの地球規模の植民地政策に対して抵抗した唯一のアジアの国家です。

大東亜会議

大東亜会議が、1943年に開催されます。参加者は、ビルマ、満洲国、中華民国、日本、タイ王国、フィリピン、インドの代表者らです。ここで採択された、大東亜共同宣言というものがありますのでご紹介します。

先駆的だった大東亜共同宣言

アジア各地域から集まった代表者により発せられた宣言となります。各文に共通する考え方は、アジア各国の共存共栄、相互尊重、人種差別の撤廃です。あの時代にこのような合意を各国間でおこなった例はあるでしょうか。イギリスなどはアフリカからの奴隷貿易で富を得、アメリカ大陸ではその安価な労働力で生産を行い、欧州に輸出するという産業形態で反映しました。満州国では実際に五族協和が唄われ、満州に住む各民族が平等に国家を建設するという理念が掲げられました。つまり、満州国は当時の世界の中で最も先進的な理念を掲げ、大東亜共同宣言は、アジア各国が共に共存共栄し差別を撤廃するという、先駆的な内容となっています。この根底にある考え方が、つまり八紘一宇の精神ということになります。八紘一宇とは、天皇陛下を中心とし、人種・民族・宗教等の差別なく、世界を一つの家とし、平和に暮らすという考え方です。日本以外の国々が天皇陛下を中心とするという点については、現在の価値観では無理があるようにも見えますが、イギリス連邦、いわゆるコモンウェルスには56ヵ国が加盟していますが、その首長は現在のイギリス国王のチャールズ3世となっています。八紘一宇の本来の意味は後段にあり、それが大東亜共同宣言にも示されていると言えるでしょう。

作り変えられた歴史

さて、日本は一体アジアのどこを侵略したのでしょうか。これら全てを覆い隠す為に、大東亜戦争や八紘一宇という言葉そのものを禁止してしまったのです。目的は、当然ですが欧米にとっての戦争や植民地政策を正当化する為であり、日本は突然狂ったようにアジア各国を侵略したというストーリーに作り変えました。

日本が西洋植民地政策と戦ったことは、東南アジア、インドなどは良く知っている歴史であり、日本に対する感謝を今でも続けています。何故彼らは歴史を引き継ぐことができたのでしょうか。それは、敗戦後日本が撤退した後に、彼らを再度植民地にしようと舞い戻って来た西洋諸国に対し、アジア諸国は抵抗し、自らの力で独立を次々と獲得していったからです。つまり欧米の支配下に再び入らなかったことが大きな原因です。

戦後教育

それでは日本は何故それとは違う歴史教育がされているのでしょうか。それはGHQの信託統治下に入り、教育制度も作り変えられたからです。韓国も同様にGHQの統治下に入っています。韓国に戻っり初代大統領となった李承晩も、韓国建国の為に日本を悪者にすることによる利益が一致した為、さらに酷い歴史教育となっています。

欧米史観に便乗した国

中国はどうでしょうか。中国は国際連合が発足した際に常任理事国となっています。先の大戦で中国には何も手柄はありませんが、欧米諸国は中国をアジアの盟主にしようと考えました。その為に中国は日本から多大な被害を受けたアジアの国という立場を手放すことはありません。つまり、戦後の欧米の世界戦略に便乗した国々が、このGHQ史観を踏襲しています。東南アジアやインドではこの影響下に無かったということが言えます。

東南アジア各国の歴史観は世界の中でマイノリティレポートということになるのでしょうか。いいえ、実際に西洋植民地政策を何百年も経験した歴史の証人こそが東南アジア各国でしょう。朝鮮半島は西洋の植民地を経験していません。そして大戦中、朝鮮半島では一切の戦闘が行われていないので、彼らはあの時代に世界で何が行われていたかを全く知りません。

これはあの時代、日本の戦争を全面的に肯定するという話ではありません。それは戦争という選択そのものが正当化されないという前提としてであり、西洋植民地政策に対抗するとしても、大東亜共栄圏構想は日本の国益ともリンクした政策でもありました。かと言って、それでは欧米の有色人種に対する政策は正当化されるでしょうか。

あの時代、有色人種にとっては、当然のように国土が奪われ、植民地化され、西洋人の為に奴隷的に労働する、絶望的な時代であったという前提を見落としてはいけないでしょう。

少なくとも、日本が無謀な戦争をした。とか、日本が間違った戦争をしたといった、単純な解釈であの時代を語ることは出来ないということではないでしょうか。